2022年度 研究会開催記録
◎第76回定例研究会(ハイブリッド開催)
日時:2022年 6月 11日(土)14:00〜17:00
場所:東京大学駒場キャンパス アドミニストレーション棟3階 学際交流ホール
東京大学駒場地区アクセスマップ
*会場でご参加の方は、ご来場前に各自で検温をお願いいたします。
司会:朝山 奈津子(弘前大学)
内容:修士論文発表5件
1.C.P.E.バッハのクラヴィーア・ソナタを通して見る「自由なファンタジア」の書法の形成
――多様な終止法に焦点を当てて――
佐竹 那月(東京藝術大学大学院)
2.ピアノ演奏における表現と身体の使い方との関わり
――ピアニストへの質問紙調査とピアノアカデミーでの事例分析を通して――
黒宮 可織(東京藝術大学大学院)
3.トバイアス・オーガスタス・マテイ著『タッチの動作』(1903)におけるピアノ演奏論再考
山田 真理子(お茶の水女子大学大学院)
4.ヴァイオリン演奏解釈の身体化
――19世紀後半~20世紀におけるアウアー・メソッドを中心に――
甲斐 朝花(東京大学大学院)
5.音楽表現とリズム理論 ――19世紀後半のM.リュシーのリズム理論に基づく実験研究――
細川 ひとみ(東京大学大学院)
◎第75回定例研究会(オンライン開催)
日時:2022年 5月 14日(土)14:00〜17:00
司会・ホスト:友利 修(国立音楽大学)
内容:修士論文発表5件
1.F. シューベルトのミサ曲におけるテクストの操作 ──教義の解体と再解釈──
中島 瑞稀(東京藝術大学大学院)
2.ジェルジュ・クルターグ作曲《カフカ断章》の楽曲構成法
長 道香(一橋大学大学院)
3.長唄《越後獅子》の楽曲の構造 ──他種目からの旋律の「引用」に着目して──
向田 瑞貴(お茶の水女子大学大学院)
4.唐代燕楽の箏と平安時代の雅楽の楽箏の比較 ──日中両国の音楽受容の考察を通して──
李 嫣寒(国立音楽大学大学院)
5.「ポーランド文化」として形成されたクリスマス歌曲「コレンダ」
新井 みぎわ(一橋大学大学院)
2021年度 研究会開催記録
◎第74回定例研究会(オンライン開催)
日時:2022年 3月 19日(土)14:00
司会:上尾 信也(東日本支部)
内容:ラウンドテーブル「アルボー著『オルケゾグラフィ』をめぐって」
コーディネーター:今谷 和徳(東日本支部)
登壇者:今谷 和徳、関根 敏子(東日本支部)、森 立子(日本女子体育大学)、石川 弓子(東日本支部)
1.今谷和徳:『オルケゾグラフィ』とその翻訳
2.関根敏子:『オルケゾグラフィ』における拍子、テンポ、旋法
3.森 立子:舞踊史における『オルケゾグラフィ』
4.石川弓子:『オルケソグラフィ』をめぐる舞踏書
◎第73回定例研究会(オンライン開催)
日時:2022年 1月 8日(土)14:00-17:00
司会:安田 和信(桐朋学園大学)
内容:大崎滋生先生講演会(研究会運営委員会企画)
演題:ベートーヴェン像は如何にして汚されたか
その再構築を社会運動にしていく前提として理解すべきこと
──新研究基礎文献3点セットの分析を通じて──
『ベートーヴェン像再構築』(春秋社、2018)の著者による講演です。
120分のお話のあと、質疑応答と、総括「74歳翁が日本音楽学研究の後進に伝えたいこと」。
◎第72回定例研究会(オンライン開催)
日時:2021年 12月 11日(土) 14:00 - 15:30
司会:友利 修(国立音楽大学)
内容:研究発表2件
1. ドビュッシーの管弦楽作品が「ロシア的」とみなされた歴史的背景
──当時の言説の考察を通して──
竹内 彬(東京音楽大学)
2. 宇宙の音楽のトランスポズィツィオーン
──J・ラッツィンガーと「危機」の時代の教会音楽──
清水 康宏(東京大学)
◎第71回定例研究会(オンライン開催)
日時:2021年 9月 11日(土) 14:30−17:25
内容:シンポジウム「遮音と聴音の文化史」
コーディネーター:太田 峰夫(宮城学院女子大学)
1. 道具から身体へ──ハイドロフォンと海の雑音の歴史
岡崎 峻(ゲスト、エイリツ電子産業株式会社)
2. ノイズ、身体、間主観性──両耳聴インターフェースの歴史から考える
福田 貴成(ゲスト、東京都立大学)
3. バルトークの耳栓と20世紀初頭の遮音の文化
太田 峰夫(宮城学院女子大学)
◎第70回定例研究会(オンライン開催)
日時:2021年 7月 10日(土) 14:00〜17:00
司会:朝山 奈津子(弘前大学)
内容:修士論文発表4件
1. 伝統の創造的再構成の場としてのコンペティション
──アイルランド伝統音楽の器楽部門を中心に──
水上 えり子(東京藝術大学大学院)
2. フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディによる「第3のピアノ協奏曲」
──1840 年代前半にメンデルスゾーンが目指した「ピアノ協奏曲」──
鳥井田 詩乃(一橋大学大学院)
3. W. A. モーツァルトのピアノ協奏曲緩徐楽章における付加的な装飾音
──録音資料の分析による20世紀以後の演奏実践の研究──
滝 まりな(お茶の水女子大学大学院)
4. A. シュヴァイツァー著『J. S. バッハ』露訳(1964)の受容
──ソ連ポスト・スターリン期の宗教的バッハ解釈──
新田 愛(東京大学大学院)
◎第69回定例研究会(オンライン開催)
日時:2021年 6月 12日(土) 14:00〜17:00
司会・ホスト:ヘルマン・ゴチェフスキ(東京大学)
内容:修士論文発表2件、研究発表2件
1.【研究発表】
The Musical Idea of “Saturation” as a New Aesthetic Universe
Federico Favali (Universidad Nacional de Tres de Febrero, Buenos Aires)
2.【修論発表】
ロー・ファイ・ヒップホップにおける「新しいロー・ファイ」
──制作に関する技術的変化に注目して──
中村 将武(東京大学大学院)
3.【研究発表】
ドホナーニのピアノ教育とテクニック ──教育作品とピアノ独奏曲をめぐって──
鈴木 啓資(甲斐清和高等学校)
4.【修論発表】
新即物主義の意義と評価を巡る音楽史記述 ──戦前から戦後にかけての変遷──
千葉 豊(東京藝術大学大学院)
◎第68回定例研究会(オンライン開催)
日 時:2021年 5月 8日(土) 14:00〜16:50
司 会:友利 修(国立音楽大学)
ホスト:ヘルマン・ゴチェフスキ(東京大学)
内 容:修士論文発表3件、研究発表1件
【修士論文発表】
1.シューベルトの室内楽作品に見られる「詩的理念」の表現とその洗練
――《ピアノ三重奏曲 変ホ長調》Op. 100(D 929, 1828)における引用の方法――
野村 瑶子(青山学院大学大学院)
2.リヒャルト・シュトラウスのオーケストラ・リート研究
――リートにおけるオーケストラ伴奏の意義――
伊藤 美祈(東京音楽大学大学院)
3.1920年代までの上海の中国人社会における社交ダンス ―― ジャズ受容の基盤として ――
陳 麟(東京藝術大学大学院)
【研究発表】
上海パテと日本コロムビア(日本蓄音機商会)を通して見た日中レコード産業の連鎖と交差
――1920年代後半から1940年代初頭までを中心に――
滕 束君(東京大学)
2020年度 研究会開催記録
◎第67回定例研究会(オンライン開催)
日時:2021年 3月 13日(土)13:30〜17:30
司会:木村 直弘(岩手大学)
内容:シンポジウム、講演
【シンポジウム】(13:30〜15:40)
「コロナ禍下での音楽関連授業のあり方をめぐって:事例報告と今後の展望」
コーディネーター:木村直弘(岩手大学)
パネリスト:朝山奈津子(弘前大学)
谷口昭弘(フェリス女学院大学)
宮澤淳一(青山学院大学)
1.宮澤淳一「がんばりすぎないオンライン授業の模索」
2.朝山奈津子
「地方小都市の教育学部における奮闘:テキストベースの音楽史、おうちでできる小専音楽」
3.谷口昭弘「「遠隔授業」を振り返る」
*質疑応答/ブレイクアウト・ルーム
【講演】(16:00)
徳丸吉彦先生講演 「『ものがたり日本音楽史』を語る」
◎第66回定例研究会(オンライン開催)
日時:2021年 1月 9日(土)14:00~16:30
司会:上尾 信也(上野学園大学)
内容:修士論文発表1件、研究発表2件
【修論発表】
ブラームスとドイツのナショナリズム ——1933 年の生誕 100 周年記念に伴う言説を中心に——
石井 萌加(東京大学大学院)
【研究発表】
1.ウズベキスタンの交響曲 ——タシケントにおける1960年代の西洋音楽作曲活動——
河村 龍廣(東京大学)
2.ルトスワフスキの言葉と音楽に関する一考察
松尾 梨沙(一橋大学)
◎第65回定例研究会(オンライン開催)
日時:2020年 12月 12日(土)14時〜17時
司会:植村 幸生(東京藝術大学)
内容:修士論文発表4件
1.ヴェルレーヌの詩による歌曲から探るフォーレの歌曲創造の美学
四十物 麗子(一橋大学大学院)
2.ドビュッシー『ステファーヌ・マラルメの3つの詩』におけるテクストの音楽化
——第2曲「あだなる願い」を中心に——
小阪 亜矢子(お茶の水女子大学大学院)
3.パウル・ベッカーの作曲論:新音楽(1917-1923年)を中心に
小島 広之(東京大学大学院)
4.洒落本に見る吉原遊廓における音楽とその機能 ——日常的奏楽と年中行事に着目して——
青木 慧(東京藝術大学大学院)
◎第64回定例研究会(オンライン開催)
日時:2020年 9月 19日(土)14:00~17:00
司会:野本由紀夫(玉川大学)
内容:修士論文発表2件、研究発表2件
修士論文発表
1.19世紀中葉のパリ・オペラ=コミック座における「滑稽な」オペラ=コミック ――「ジャンル」に関する批評研究――
木内 涼(東京藝術大学大学院)
2.演奏会プログラム分析から見る日本のオーケストラ演奏史
山口恭正(東北大学大学院)
研究発表
1.植民地朝鮮におけるメディアと音楽 ――音楽関連新聞広告からみる実像を中心に――
金 志善(日本学術振興会RPD、東京大学大学院)
2.ソ連におけるJ.S.バッハ解釈 ――A.シュヴァイツァー受容の側面から――
新田 愛(東京大学大学院)