2021年度 研究会開催記録
◎第74回定例研究会(オンライン開催)
日時:2022年 3月 19日(土)14:00
司会:上尾 信也(東日本支部)
内容:ラウンドテーブル「アルボー著『オルケゾグラフィ』をめぐって」
コーディネーター:今谷 和徳(東日本支部)
登壇者:今谷 和徳、関根 敏子(東日本支部)、森 立子(日本女子体育大学)、石川 弓子(東日本支部)
1.今谷和徳:『オルケゾグラフィ』とその翻訳
2.関根敏子:『オルケゾグラフィ』における拍子、テンポ、旋法
3.森 立子:舞踊史における『オルケゾグラフィ』
4.石川弓子:『オルケソグラフィ』をめぐる舞踏書
◎第73回定例研究会(オンライン開催)
日時:2022年 1月 8日(土)14:00-17:00
司会:安田 和信(桐朋学園大学)
内容:大崎滋生先生講演会(研究会運営委員会企画)
演題:ベートーヴェン像は如何にして汚されたか
その再構築を社会運動にしていく前提として理解すべきこと
──新研究基礎文献3点セットの分析を通じて──
『ベートーヴェン像再構築』(春秋社、2018)の著者による講演です。
120分のお話のあと、質疑応答と、総括「74歳翁が日本音楽学研究の後進に伝えたいこと」。
◎第72回定例研究会(オンライン開催)
日時:2021年 12月 11日(土) 14:00 - 15:30
司会:友利 修(国立音楽大学)
内容:研究発表2件
1. ドビュッシーの管弦楽作品が「ロシア的」とみなされた歴史的背景
──当時の言説の考察を通して──
竹内 彬(東京音楽大学)
2. 宇宙の音楽のトランスポズィツィオーン
──J・ラッツィンガーと「危機」の時代の教会音楽──
清水 康宏(東京大学)
◎第71回定例研究会(オンライン開催)
日時:2021年 9月 11日(土) 14:30−17:25
内容:シンポジウム「遮音と聴音の文化史」
コーディネーター:太田 峰夫(宮城学院女子大学)
1. 道具から身体へ──ハイドロフォンと海の雑音の歴史
岡崎 峻(ゲスト、エイリツ電子産業株式会社)
2. ノイズ、身体、間主観性──両耳聴インターフェースの歴史から考える
福田 貴成(ゲスト、東京都立大学)
3. バルトークの耳栓と20世紀初頭の遮音の文化
太田 峰夫(宮城学院女子大学)
◎第70回定例研究会(オンライン開催)
日時:2021年 7月 10日(土) 14:00〜17:00
司会:朝山 奈津子(弘前大学)
内容:修士論文発表4件
1. 伝統の創造的再構成の場としてのコンペティション
──アイルランド伝統音楽の器楽部門を中心に──
水上 えり子(東京藝術大学大学院)
2. フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディによる「第3のピアノ協奏曲」
──1840 年代前半にメンデルスゾーンが目指した「ピアノ協奏曲」──
鳥井田 詩乃(一橋大学大学院)
3. W. A. モーツァルトのピアノ協奏曲緩徐楽章における付加的な装飾音
──録音資料の分析による20世紀以後の演奏実践の研究──
滝 まりな(お茶の水女子大学大学院)
4. A. シュヴァイツァー著『J. S. バッハ』露訳(1964)の受容
──ソ連ポスト・スターリン期の宗教的バッハ解釈──
新田 愛(東京大学大学院)
◎第69回定例研究会(オンライン開催)
日時:2021年 6月 12日(土) 14:00〜17:00
司会・ホスト:ヘルマン・ゴチェフスキ(東京大学)
内容:修士論文発表2件、研究発表2件
1.【研究発表】
The Musical Idea of “Saturation” as a New Aesthetic Universe
Federico Favali (Universidad Nacional de Tres de Febrero, Buenos Aires)
2.【修論発表】
ロー・ファイ・ヒップホップにおける「新しいロー・ファイ」
──制作に関する技術的変化に注目して──
中村 将武(東京大学大学院)
3.【研究発表】
ドホナーニのピアノ教育とテクニック ──教育作品とピアノ独奏曲をめぐって──
鈴木 啓資(甲斐清和高等学校)
4.【修論発表】
新即物主義の意義と評価を巡る音楽史記述 ──戦前から戦後にかけての変遷──
千葉 豊(東京藝術大学大学院)
◎第68回定例研究会(オンライン開催)
日 時:2021年 5月 8日(土) 14:00〜16:50
司 会:友利 修(国立音楽大学)
ホスト:ヘルマン・ゴチェフスキ(東京大学)
内 容:修士論文発表3件、研究発表1件
【修士論文発表】
1.シューベルトの室内楽作品に見られる「詩的理念」の表現とその洗練
――《ピアノ三重奏曲 変ホ長調》Op. 100(D 929, 1828)における引用の方法――
野村 瑶子(青山学院大学大学院)
2.リヒャルト・シュトラウスのオーケストラ・リート研究
――リートにおけるオーケストラ伴奏の意義――
伊藤 美祈(東京音楽大学大学院)
3.1920年代までの上海の中国人社会における社交ダンス ―― ジャズ受容の基盤として ――
陳 麟(東京藝術大学大学院)
【研究発表】
上海パテと日本コロムビア(日本蓄音機商会)を通して見た日中レコード産業の連鎖と交差
――1920年代後半から1940年代初頭までを中心に――
滕 束君(東京大学)